「炭を使ってみたい」「暮らしに取り入れてみたい」と思ってる方は、最近増えてきてるんじゃないでしょうか?炭が燃料としてだけでなく、さまざまな働きをすることをご存知ですか?炭の消臭効果や吸温効果、部屋に飾ったりとインテリアグッズとしても定着してきたようです。

でもまだまだ、炭には秘められたパワーや使い道があるのです。炭にはいろいろな種類があります、それぞれの特徴や価格を知って適所に使いましょう。

日本には、炭の文化があります。日本の炭焼き技術は誇れる世界一です。ご存知でしたか?それでも最近では、身近に炭を感じられることが少なくなってきています。茶道での炭点前を習う機会も少なくなりましたね。(茶道の炭は高価ですから・・)

そもそも炭とは何~?

まずは、木炭の定義から、ちょっと固いことを書いてありますが、サラッと流しておきます。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

木炭(もくたん、wood charcoal)とは、木材などの植物組織を半ば密閉した状態で加熱し、炭化させた炭である。 主成分はほとんどが炭素であり、ごく微量のアルカリ塩を含む。

炭化させる素材はもちろん、炭化温度や焼成時間などの方法によっても生成する木炭の性状はさまざまで、価格も異なる。 例えば、一般的に広葉樹木・高温・長時間といった条件では硬く締まった炭が得られ、針葉樹木・低温・短時間では柔らかい炭が得られる。 また木炭の製造時には木酢液、木タールが発生し、これを蒸留・精製するとメタノールや酢酸といった副生物が得られる。

木炭が酸素の少ない灰の中でも燃えるのは、炭酸カリウムが含まれているからである。この炭酸カリウムは植物中のカリウムに由来するものである。水溶性なので、木炭を長く流水に浸したものは炭酸カリウムが溶け出してしまい、着火性が極端に悪くなる。

我が国ではブナ、カシ、クヌギなどの木材を炭化した物が主に使われてきたが、近年では竹を炭化した竹炭も注目されている。 また、海外にはマングローブ炭なども存在する。

などと記されています。参考までに。

また、
炭(すみ、Charcoal)とは、炭化燃料・素材の総称です。主に木炭を、広くは石炭(コークス)、竹炭、ヤシガラ炭などをいいます。

こちらも参考までに英語では・・・
木炭:charcoal // chark〈英方言〉 // coal // vegetable charcoal // vegetable coal // wood charcoal // wood coal

木炭ストーブ: charcoal burner // charcoal stove
木炭画: charcoal // charcoal drawing // drawing in charcoal
木炭使用のグリル: charcoal gril

チャコールというのは、チャコールグレイという色の名前でなじみがあります。グレイというんだから、炭を燃した後の「灰」をさすのかなとも思いますけど、別にアッシュグレイともいう色もあります・・・・炭そのものの色とは別では?炭はどうみてもブラックじゃないですか!?笑。あ、絵の具の色名というのはこういう名前が多いのですよ。鉱物系が多いからですね。

炭の発達

日本の炭は世界に類を見ない長い歴史があります。約三十万年前のものと推定される愛媛県の鹿の川洞窟から、人骨や石器にまじって少量の木炭が発見されましたが、これが最も古いものとされています。人々が農耕生活を営むようになり、炭が日常の生活に取り入れられてから深いかかわりをもってきました。

木炭というと木を焼いたもののように思われますが、これは木を蒸し焼きにしたものなのです。燃えカスの消し炭とは全く違う炭なので、蒸し焼きにする為にはしっかりとした製法があるのです。失敗すればただの消し炭になってしまいます。

この技術が時代につれて、色々な形や性質の炭が作られていく元になっています。
炭には様々な使い方がありましたけれど、大きく見て二つに分けられます。金属加工などの工業用と、暖房・炊事用のエネルギーとしての民生用です。他にも古くから研磨・脱臭・防腐・栽培・化粧用などに使われて、無くてはならないものだったのです。

日本の炭は世界一と言われますが、この様な良質な炭が生産されるようになったのは、様々な環境があります。
まず豊かな森林があったので、質のよい木材が豊富にありましたし温暖多湿な気候風土でした。
奈良時代の貴族たちが住まいにした当時の建物は天井、ふすま、畳が無く暖房には火鉢が使われて炭火が最も便利で安全なエネルギー源でした。
炭火は煙や焔が出ないし簡単に火加減ができるので、炭の消費量が急激に高まりました。
そして燃料の炭は茶道や香道といった芸道で使われたので、色・形・硬さなど見た目も美しく、燃焼度の高い上質な炭が求められました。こうした事から芸術作品のような炭が生産されるようになったのです。

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